スーツ生地のSUPER表示はどれくらい高品質か

スーツの生地の品質をうたう言葉に「SUPER◯◯’s」というのがあります。一般的には、SUPER◯◯’s というと高級品というイメージがありますが、このSUPERって何者?そして果たしてどれくらい品質がよいのでしょうか。

SUPER表示は品質基準のこと

SUPER表示は、IWTO(国際羊毛機構)という団体が定める国際的に統一した品質基準です。肉で言ったらA5ランクみたいなやつですね。ここが厳密に基準を設けています。

super120s

SUPER表示はウールの品質をうたうものですが、混毛についても、高級品のカシミアやシルクだけは混毛が認められています。ストレッチ素材に使われるポリxx系の化学繊維は5%以内です。

これらの品質基準をクリアしたものだけがSUPER表示を認められます

数字が大きいほど細い

SUPER◯◯’sの数字は糸の細さを表しています。ひとかたまりの原毛を◯◯kmまで伸ばして紡いだものという意味で、より数字が大きいものはより細くなります。糸の細さはμ(ミクロン)で以下のような感じです。

  • Super 80’s   19.5μ
  • Super140’s  16.5μ
  • Super200’s  13.5μ

既製品のほとんどはSUPER表示がない

この数値は Super80’s から上は Super200’s 以上あり、SUPER表示はSuper80’s より下のものはありません。既製品のスーツの場合は40~50番手程度の生地がよく使われますので、SUPER表示がもらえない(表示できない)わけです。

SUPER150’s 以上は最高品

Super150’s 以上のものは最高級だと言われます。スーツの価格は生地で決まるといいますが、その価格を決めるのもSUPER表示とも言えます。

ただし、SUPER表示だけを鵜呑みにして生地を選ぶと痛い目に遭います。糸がより細いということは、生地が軽いだけでなく、破れやすさもあるということです。

SUPER表示の大きさとテーラーの技術

Super150’s 以上、Super200’s にまでなると、生地の取り扱いが難しく、縫製の技術も求められます。糸を当てる間隔が短いと生地が破れやすくなります。

マシンメイドやハンドメイドという言葉がありますが、SUPER表示が高いものほどハンドメイドのような繊細な技術が求められます。針のいれ方や

価格帯4〜6万のパターンオーダーのような工場ではミシンを使って高速に仕上げるため、SUPER表示の低い物、あるいはSUPER表示なしの生地を選ぶことをお勧めします。

SUPER表示がなくてもわかる生地の選び方

バンチ(サンプルブック)から生地を選ぶときには、次の2つのことに気をつけるといいと思います。

生地の滑らかさ

良い生地は触り心地がいいです。糸のよさ、織り方で感覚が変わります。表面をなでてみて、手触りの良さを感じ取ります。

生地の弾力

しっかりと密度が詰まった生地には弾力があります。しわになりにくさとなる部分です。生地をギュッと潰してみれば、跳ね返るように元の状態に戻るはずです。

スーツ生地のSUPER表示はどれくらい高品質か」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: オーダースーツのフルオーダーとイージーオーダー、パターンオーダーの違い | 東京SUITS

コメントは停止中です。