ユニクロのセミオーダーシャツが全然オーダーになっていない

ユニクロが発売したファインクロスシャツのキャッチコピーに驚いてしまいました。そのコピーとは「セミオーダー」です。

本サイトはオーダースーツやイージーオーダーなどを紹介しており、「パターンオーダー」や「セミオーダー」という言葉に非常に敏感です。安くオーダー品が買えるのは喜ばしいので大々的に賞賛しますが、一方でオーダーと言えないものをオーダーのように装う商品もしばしば見かけます。

今回のユニクロにも同じ傾向があり、それについて少々苦言を書きつらねたいと思います。

セミオーダー連発しすぎ

ファインクロスシャツをググったときのサイトタイトルがこちら。

セミオーダー感覚で選べるファインクロスシャツ – Uniqlo
http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/semiordermadeshirts/men/

そしてページトップには堂々と「セミオーダー感覚で選べるファインクロスシャツ登場」というキャッチコピー。

uniqlo-semiordermadeshirts

そしてページ中央にも再度セミオーダーをうたっています。

uniqlo-semiordermadeshirts2

ページタイトルとページ内に2回で、1ページの中に計3回ですね。明らかに「セミオーダー」を売りにしています

確かにセミオーダーでこの価格なら安い

一般的なパターンオーダーのシャツの価格は、安くて1枚4,000円〜8,000円です。安いものは2枚や3枚セットで買ったときの金額で、標準的な相場は7,000円程度です。

ですので本当にセミオーダーで買えるのなら、ユニクロの1枚2,990円は(送料が別途かかるにしても)とても魅力的に映ります。

169通りのサイズパターン??

ユニクロがセミオーダーというこのシャツなのですが、実際には、首回り、裄丈、身幅の3つを測って、それに合ったものを倉庫から発送するというサービスです。

確かにこれまでは身幅ベースでS, M, Lとか、着丈が何cmとか1つの基準からしか選べなかったので、今回はそれが3つサイズを合わせられるようになったのは素晴らしいことです。

「でもこれってオーダーじゃないですよね?」

今回ユニクロが販売するのはSMLをもう少しパターンを増やして、既製品の種類を増やしただけです。

そして更にいうと、首回りと袖の長さ、フィット感で選ぶというのは、もともと既製服を販売する「アオキ」とか「コナカ」が何十年も前からやっていることです。それも彼らは既製服として売ってます。今でも売ってます。紳士服売り場にゴロゴロあります。

セミオーダーとは何もの??

本来のオーダーメイドは少し意味が違います。フルオーダーは別格として、パターンオーダーやイージーオーダー、パーソナルオーダーを謳うお店が、今では一般的なオーダーシャツのお店です。上に書いた1枚4,000円〜8,000円で提供するお店がそれです。

(参考)  オーダースーツのフルオーダーとイージーオーダー、パターンオーダーの違い

(参考) 1万円未満で作れるオーダーシャツ比較、量販店とテーラーではカスタマイズできる内容がこんなに違う

セミオーダーという言葉もこの一種で、実際にセミオーダーを名乗るお店も存在します。だからユニクロの表現が紛らわしいんですね。

それって詐欺じゃないの?

困ったことに、このセミオーダーという言葉に厳密な定義はありません。パターンオーダーやイージーオーダーなども同様で、お店が勝手に名乗ることができちゃいます。

パターンオーダーなのに、プレミアムオーダースーツなんて言葉もあるほどです。何がプレミアムか、何がオーダーかを問いても、そもそもルールがないので、訴えることはできないんですね。

どちらを選ぶか、消費者の目利きが必要

シャツを体型にフィットさせるのは、おしゃれにとって大切なことです。もしあなたが標準体型で、ユニクロのセミオーダーでフィットするならば、それは成功だと思います。

しかし、思ったようにフィットしないこともあります。人間の体は個人差があり、3つの採寸箇所で決まるものではないからです。例えば、はと胸、猫背の人や、腕の太い・細い人には合わないでしょう。本来のオーダーシャツはもっと測る箇所が多いので、そちらを選ぶのが賢明だと思います。

ユニクロのセミオーダーシャツが全然オーダーになっていない」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: ユニクロセミオーダーのために4店舗で採寸してもらってみた(答え合わせあり) [74thHeaven]

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